新年明けましておめでとうございます。
戦後の歴代総理大臣の指南番として、活躍された安岡正篤(やすおかまさひろ)に関する本を読んだところ、一年の始まりである元旦に、次の五つの課題を立てて実行することを勧めている。
?自分の意気を新たにすべし 意気を新たにして、充実させることによって、散漫な姿勢になりがちな自分自身に活を入れて、自分のやるべき本分に向かって進むことができる。
?古い悔恨を捨てるべし 年頭にあたっては、悔いて改めたものをスッパリと棄て去って、新しい気持ちで出発することである。
?滞事を一掃すべし 何事も滞らせずに、水がさらりと流れるように、心のつかえを一掃して、端然とした心境に立つことである。
?一善事を発願すべし 他人を気にして行う善事でなく、自分のためにする善いこと、それを念頭に誓って実行すること、これが「一善事」である。
?新たに一佳書を読み始めるべし 佳い書物というのは、それを読むことによって、心身を清くし、精神の鼓動を高めたり、落ち着かせたり、心を神仏に近づけたりするものである。
一年の計は元旦にありと言いますが、自分を見つめ、考えるきっかけにしたいと思います。