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一年の計は元旦にあり

2012年1月1日

 新年明けましておめでとうございます。

 戦後の歴代総理大臣の指南番として、活躍された安岡正篤(やすおかまさひろ)に関する本を読んだところ、一年の始まりである元旦に、次の五つの課題を立てて実行することを勧めている。

 ?自分の意気を新たにすべし      意気を新たにして、充実させることによって、散漫な姿勢になりがちな自分自身に活を入れて、自分のやるべき本分に向かって進むことができる。

 ?古い悔恨を捨てるべし         年頭にあたっては、悔いて改めたものをスッパリと棄て去って、新しい気持ちで出発することである。

 ?滞事を一掃すべし            何事も滞らせずに、水がさらりと流れるように、心のつかえを一掃して、端然とした心境に立つことである。

 ?一善事を発願すべし          他人を気にして行う善事でなく、自分のためにする善いこと、それを念頭に誓って実行すること、これが「一善事」である。

 ?新たに一佳書を読み始めるべし   佳い書物というのは、それを読むことによって、心身を清くし、精神の鼓動を高めたり、落ち着かせたり、心を神仏に近づけたりするものである。

 一年の計は元旦にありと言いますが、自分を見つめ、考えるきっかけにしたいと思います。

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